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zoom RSS 蒼穹の昴 全4巻(浅田次郎著、講談社文庫)

<<   作成日時 : 2006/11/26 17:56   >>

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浅田次郎さんの小説は初めて読みましたが、この小説はおもしろい。舞台は中国の清朝末期、第十一代皇帝光緒帝はいたが、西太后が実権を握っていた時代です。河北省で貧しく糞拾いで生計を立てていた李春児と地元の名家梁家の次男文秀がこの物語の主人公です。文秀は親からは期待されていませんでしたが、科挙の試験を受けるような秀才です。科挙は中国独特の官僚登用のための国家試験ですが、大変難しい試験で文秀がこの試験を受ける様子が前半のひとつの山場です。文秀は制限時間内にはとてもできないと思いましたが、隣の部屋にいた老人の受験生がたまたま試験中に亡くなったので、ついその人の答案を書き写してしまいます。結果はなんと一番で合格したとのことでしたので、自分はカンニングしましたと白状したところ、試験管はそんなことはない、皆そう思い込むのだ、自分も合格した時はそう思い込んだと言われました。幻覚をいだくほど厳しい試験なのでしょう。この場面は大変迫力がありました。一方、春児は易者の老婆にみてもらったところ、将来は天下の宝物を自分のものにできると言われます。どうしたら、そのようになれるか考え、思い悩んだ末宦官になります。ここもなかなか迫力のある描写で一気に読ませます。清朝が次第に衰退していくなか、朝廷は西太后派と皇帝派に分かれ、争いにあけくれ外国に次第に侵略されてしまいます。歴史上の事件も織り交ぜながら、読み応えのある小説となっています。ただし、西太后が現代の口語で話すところは興ざめですが、著者は読みやすさを追求しているのでしょう。今月、たまたま「中原の虹」という続編が刊行され始めましたので、さっそく購入して読み始めました。
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