アクセスカウンタ

プロフィール

ブログ名
本のダイアリー
ブログ紹介
私の読んだ本の感想を気ままに書き綴ったブログです。純文学、外国小説、時代小説、大衆小説、推理小説、はたまたエッセイ、評論などジャンルに関係なく濫読ですが、本好きな方の少しでも参考になればと思います。

zoom RSS ブログ 新着記事

タイトル 日 時
「揩スしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ」 大江健三郎著(新潮社)
「揩スしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ」 大江健三郎著(新潮社) 大江健三郎氏の2007年11月に刊行された最新小説です。まず本の題名からして度肝を抜かれます。アナベル・リイとは、エドガー・アラン・ポーの詩のなかに出てくる永遠の美少女とのことです。この作品では、「ミヒャエル・コールハースの運命」という本を四国の山の中の大江ファンにはおなじみの「メイスケさん」伝承に置き換えたシナリオを大江氏の分身であるコギーが書き、サクラさんという国際的女優を主人公とした映画を作ろう、という話が語られます。そしてサクラさんが過去に撮影された「アナベル・リイ映画」で受けた精神的苦... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2008/12/20 11:42
中原の虹 第4巻(浅田次郎著、講談社)
中原の虹 第4巻(浅田次郎著、講談社) 中原の虹、全4巻の完結篇ですが、張作霖率いる馬賊は「超過長城」、万里の長城を越えて中原に向け突進していく場面で終わります。歴史上有名な爆破事件も起こりませんので、尻切れとんぼの感が残ります。もちろん、小説ですから歴史上の事実から離れても構わないとは思いますが、離れすぎではないでしょうか。ただし、新聞報道ではどうも続編があるようですので、続編で爆破事件なのかもしれませんが。最終回らしく「蒼穹の昴」の主人公李春雲と李春雷の兄弟が再会します。そしてクライマックスは梁文秀とその妻であり、二人の兄弟の妹で... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2008/01/20 17:56
ナラタージュ(島本理生著、角川書店)
ナラタージュ(島本理生著、角川書店) 女子大生工藤泉は両親がドイツに赴任していて東京で一人暮らし。高校では演劇部にいたが、大学ではクラブ活動もせずにいたところ、高校の演劇を手伝ってくれないか、と顧問の葉山先生から誘われ友達と一緒に参加することになります。泉は実は葉山先生が好きで、葉山先生も卒業式の後、泉にキスをしたという間柄です。二人の間はどのように進展いくのか、そしてやはり演劇を手伝うことになった他の大学の小野君も泉に積極アプローチしています。私としては、久しぶりに読んだ青春小説です。泉、葉山先生、小野君の関係は紆余曲折もあり、か... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2008/01/19 14:59
対岸の彼女(角田光代著、文春文庫)
対岸の彼女(角田光代著、文春文庫) 角田さんの直木賞受賞作品です。角田さんの作品を読んだのは「空中庭園」に続いて2作目ですが、その本の解説に「対岸の彼女」のほうが明るい作品であると書いてありましたので、文庫本になったのを機に読んでみました。主人公は零細旅行会社の女社長葵と主婦小夜子の二人ですが、現在と葵の高校時代が交互に行きつ戻りつ話は展開し、高校時代の葵の親友ナナコももう一人の主人公と言ってもよいでしょう。「空中庭園」を読んだ時にも感じたのですが、この作品も読むとなぜか不安になるのです。小夜子が泣き叫ぶ子供を保育園に預けて働きに... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/12/11 23:09
千年の祈り(イーユン・リー著、篠森ゆりこ訳、新潮社刊)
千年の祈り(イーユン・リー著、篠森ゆりこ訳、新潮社刊) 日曜日のNHKBS2で放映している「週刊ブックレビュー」でとりあげられ、絶賛されていましたので読んでみました。著者は1972年、北京生まれの中国人女性ですが、1996年に渡米して免疫学を研究していましたが、2000年から作家を目指し、この作品集が処女作とのことです。それぞれ独立した10篇からなる短編集です。すべての作品の主人公は中国人であり、ほとんどの作品の舞台は中国です。「不滅」という作品は代々宦官を出していた家柄のうちに生まれたあの独裁者(毛沢東)のそっくりさんが主人公です。かれは毛主席を称... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/11/25 17:30
ミーナの行進(小川洋子著、中央公論新社)
ミーナの行進(小川洋子著、中央公論新社) 岡山の小学6年生朋子は母親と二人暮らしですが、母親が東京に勉強に行くことになり、兵庫県は芦屋の叔母のもとに引き取られ、芦屋の中学校に入学することになります。叔父は清涼飲料水の会社を経営しており、家は豪邸です。どのくらい豪邸かというと、なんとコビトカバがいて池で泳げるぐらいです。その家にはミーナという小学生の女の子がいます。ミーナは喘息持ちで病弱ですが、大変な読書家でなぜかマッチ箱を集めることが趣味です。二人の交友、淡い恋も交えながら静かにストーリーは進んでいきます。時代は70年代、そしてミュンヘ... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/11/10 09:11
秘花(瀬戸内寂聴著、新潮社)
秘花(瀬戸内寂聴著、新潮社) 能の世阿弥の生涯を描いた話題作です。世阿弥は能の大成者観阿弥の息子で、足利将軍の庇護を受け観世座として、興隆していくなかで成長していきます。観阿弥の死後、世阿弥の長男元雅は親ほどの才能はなく、養子元重の起こした新観世座にも押され衰退していきます。そして元雅は若くして殺され、世阿弥はさらに将軍家の怒りを買い、72歳で佐渡に島流しにあうことになります。世阿弥がその苦しい人生を振り返り、老いと向き合いながら、静かに生きていく姿が淡々と書かれています。随所に古文がでてきますので、全てを理解したとはいい難... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/10/28 15:24
アサッテの人(諏訪哲史 著、文芸春秋)
今年度上半期の芥川賞受賞作品です。諏訪氏は最近はテレビにも出演し、NHKBSの「週刊ブックレビュー」で見ましたが、細面に細身、ノースリーブのTシャツで出演していました。1969年生まれとのことですから38歳でしょうが、年齢よりかない若い感じですね。小説を書いていること自体を小説にしたという独特な形式をとっています。最初の出だし、主人公が叔父のアパートを訪ねていくところなどは、丁寧に書かれていますし、叔父が突然のように発する「ポンパッ」も「チリパッハ」も私は違和感はありませんでした。ただし、チュー... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/09/24 15:48
下山事件 最後の証言(柴田哲孝 著、祥伝社文庫)
平成17年7月に刊行された単行本に、その後著者の取材、あらたに寄せられた証言に基づき大幅に加筆された完全版とのことです。何といっても興味をひくのは「私の祖父は実行犯なのか?」というキャッチコピーです。下山事件とは昭和24年、国鉄総裁下山氏が三越で失踪したあと、常磐線の北千住、綾瀬間で列車に轢き殺されたという事件です。当時から他殺ではないかと言われていたが、真犯人も不明なまま迷宮入りし、戦後の大きな謎となっています。著者はジャーナリストですが、祖父「柴田宏」は戦時中は満州で軍属として暗躍、戦後は日... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/09/24 15:24
蒼龍(山本一力著、文春文庫)
蒼龍(山本一力著、文春文庫) 5つの短編からなる作品集です。腕のいい大工職人から、引き抜かれ大店の手代になる「のぼりうなぎ」は、長編「大川わたり」の原型でしょうか。灘の下り酒問屋、稲取屋の親子の葛藤を描く「節分かれ」、武家の厳しいしきたりに反発する町人出身の妻と夫のやりとりを書いた「菜の花かんざし」、大名行列を巡る藩の争いを描いた「長い串」そして表題作「蒼龍」はオール読物新人賞に輝き作者が作家の道を歩むことになった一作とのことです。どの作品も非常におもしろく、完成度も高い作品かと思います。山本氏は最近はしばしばテレビにも出ま... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/09/17 16:09
中原の虹 第三巻(浅田次郎著、講談社)
中原の虹 第三巻(浅田次郎著、講談社) 第二巻で西太后が死んだあと、第三巻では清の滅亡が描かれます。生まれ故郷に隠居していた袁世凱が北京に呼び戻され復活しますが、北京以外は既に中華民国の勢力下にあり、東北(満州)は張作霖が実質的に支配しています。西太后が指名した最後の皇帝溥儀は大総管李春児に守られてきましたが、中華民国の退位の条件を応諾し、終に清は滅亡しました。張作霖は王永江という清の官僚上がりの参謀を得て更に勢力を増し、その勢力圏は満州にとどまらず長城を超える勢いです。第四巻ではこの作品の主人公張作霖の最後が描かれるのでしょう。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

2007/09/15 23:20
定年後−豊かに生きるための知恵(加藤仁著、岩波新書)
著者は25年以上にわたり3,000人以上の定年退職者の取材を続けてきたとのことです。著者は夏目漱石の評論「私の個人主義」を引用して、今までの会社という組織から離れ、「他人本位」から「自己本位」に生き方を転換しなさいと説きます。定年後の仕事、ボランティア、趣味、家族・夫婦の関係、地域社会との関係、終の住処など、定年退職者の経験、知恵を紹介していきます。団塊の世代の方には直ぐに活用できるでしょうし、あと何年後かという方にも心の準備として役に立つと思います。ただし、一般的な事例が多く、これはすごい、参... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/09/09 23:04
憑神(浅田次郎著、新潮文庫)
憑神(浅田次郎著、新潮文庫) 妻夫木聡主演で映画封切りされたばかりです。映画は観ていませんが、まずは本を読んでみました。主人公は別所彦四郎という旗本御徒士組の次男坊、時代は幕末です。彦四郎は文武に秀で、実家より格上の家に婿入りしたのですが、息子を設けたとたん離縁され、妻子と別れて出戻りというかわいそうな境遇です。実家でも兄嫁に邪魔にされ、そばを食う小遣いにも事欠く始末です。ところがある日河原にころがっていた祠で手を合わせて拝んだことから、貧乏神、疫病神にとりつかれます。貧乏神、疫病神はなんとか「宿替え」により切り抜けるのです... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/07/15 17:22
鹿男あをによし(万城目学著、幻冬舎刊)
鹿男あをによし(万城目学著、幻冬舎刊) 「鴨川ホルモー」で一躍名をはせた万城目氏の第2作。前作の舞台は京都でしたが、今回は奈良。28歳の主人公は大学院院生であったが、ある日教授から「君は神経衰弱だから外の空気を吸いに」2学期だけ奈良の私立女子高に教えに行くよう命じられる。授業初日、遅刻してきた堀田という生徒に「なぜ遅刻した」と聞くと、「マイシカに乗っていて、おまわりさんに駐禁の切符を切られました」と言い訳します。「マイシカ?」とさらに聞くと「そうです。自分の鹿です。奈良の人間は、鹿に乗るのです」と答えます。「ば、馬鹿を言え」とどなりま... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/07/03 15:27
悪霊 上・下巻(ドストエフスキー著、江川卓訳、新潮文庫)
悪霊 上・下巻(ドストエフスキー著、江川卓訳、新潮文庫) ドストエフスキーの作品はいずれも深い思想性を持っており、時々無性に読みたくなることがあり、今回はドストエフスキーの作品のなかでも「最も複雑な、謎めいた作品」と言われるこの作品に挑戦してみました。上巻の主人公は大地主のワルワーラ夫人のもとに居候しているステパン氏でしょう。彼は学者だったようで、かなり学識はあるのですが、彼の行動は普通の人とは異なり思わず笑いを誘うような人物です。ワルワーラ夫人の一人息子がニコライで全編を通じての主人公といわれています。もう一人の重要人物がピョートルです。彼はステパン... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/07/02 18:57
風味絶佳(山田詠美著、文藝春秋刊)
風味絶佳(山田詠美著、文藝春秋刊) 山田詠美さんの作品は初めて読みます。なにかとっつき難い感じがしていまして敬遠していましたが、大変評価が高く、谷崎潤一郎賞も受賞されたとのことで思い切って読んでみました。間食、夕餉、風味絶佳、海の庭、アトリエ、春眠という6つの短編からなる作品集です。大変わかりやすい文体でこれがまず予想外でした。そして作品も予想していたような尖ったものでもなく、どちらかといえばしみじみとした内容です。個人的に好きな作品は「海の庭」です。離婚した母親と娘が実家に帰るのですが、その引越しのために来た業者は母親のおさなな... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/06/03 19:05
珍妃の井戸(浅田次郎著、講談社刊)
珍妃とは清の第11代皇帝光緒帝が愛した側室です。義和団事件の最中、外国軍隊が紫禁城に攻め込んできた混乱のなかで、珍妃は紫禁城の北東隅にある井戸に頭から投げ込まれて命を落とします。珍妃を殺した犯人は誰か、英国、ドイツ、ロシア、日本の代表が帝政を維持するという共通の目的のために協力して、その時現場にいた関係者を尋問しながら犯人探しをします。ところが、証言はどれも違っており、皆がうそをついていることに、最後には紫禁城のそばにある湖のなかの島に幽閉されている光緒帝に聞きにいくことになりますが、事実は解明... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/04/28 14:39
鴨川ホルモー(万城目学著、産業編集センター刊)
鴨川ホルモー(万城目学著、産業編集センター刊) 何ともユニークな本である。著者は万城目氏は1976年生まれ、京大法学部卒、本書で作家デビューとある。「みなさんはホルモーという言葉をご存じか。そうホルモー。いえいえ、ホルモンではなくホルモー。」という紹介から始まります。主人公安倍は京大に入学し、葵祭りでエクストラのバイトをやっていたところ、サークルから勧誘を受けます。その名も「京大青竜会」というおかしな名前のサークルで、とりあえず友達高村と新入生歓迎コンパに出かけてみます。そこで早良京子という美人と出会い一目ぼれ、このおかしなサークルに参加する... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/04/08 22:57
独立自尊(北岡伸一著、講談社刊)
独立自尊(北岡伸一著、講談社刊) 私は慶應OBではありませんが、この標題にもなっている「独立自尊」という精神は尊重すべきではないかと考えており読んでみることにしました。この本は福沢諭吉の伝記ですが、北岡東大法学部教授という慶應関係者ではない方が書いたもので、客観的に書かれているのではないかと思い、手にとってみました。北岡教授は政治学者ですが、ゼミでたびたび「福翁自伝」、「学問のすすめ」あるいは「文明論之概略」をとりあげてこられ、明治維新の変革を理解するうえで格好の本であり、また日本政治の特質を見事に描きだした本であると推奨されて... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

2007/04/01 18:39
シェエラザード(浅田次郎著、講談社文庫)
シェエラザード(浅田次郎著、講談社文庫) 昭和20年4月、太平洋戦争の最中、台湾沖で2000名以上の民間人と2兆円とも言われる金塊を積み込んだ弥勒丸が米国潜水艦に撃沈されました。物語は台湾総統の密使と自称する「宗」という老人が軽部順一という金融業者を突然訪れ、弥勒丸を引き揚げる資金として100億円を貸せと要求する場面から始まります。金融業者といっても暴力団をバックとした業者なのですが、この老人はそれもわかったうえで「かかわりたくなければ、このままお引取りになってもかまいません。詳細の説明はしておりませんから、あなたがたの口を封ずる必要は... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/04/01 09:27

続きを見る

トップへ

月別リンク

本のダイアリー/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる