アクセスカウンタ

zoom RSS テーマ「時代小説」のブログ記事

みんなの「時代小説」ブログ

タイトル 日 時
蒼龍(山本一力著、文春文庫)
蒼龍(山本一力著、文春文庫) 5つの短編からなる作品集です。腕のいい大工職人から、引き抜かれ大店の手代になる「のぼりうなぎ」は、長編「大川わたり」の原型でしょうか。灘の下り酒問屋、稲取屋の親子の葛藤を描く「節分かれ」、武家の厳しいしきたりに反発する町人出身の妻と夫のやりとりを書いた「菜の花かんざし」、大名行列を巡る藩の争いを描いた「長い串」そして表題作「蒼龍」はオール読物新人賞に輝き作者が作家の道を歩むことになった一作とのことです。どの作品も非常におもしろく、完成度も高い作品かと思います。山本氏は最近はしばしばテレビにも出ま... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/09/17 16:09
憑神(浅田次郎著、新潮文庫)
憑神(浅田次郎著、新潮文庫) 妻夫木聡主演で映画封切りされたばかりです。映画は観ていませんが、まずは本を読んでみました。主人公は別所彦四郎という旗本御徒士組の次男坊、時代は幕末です。彦四郎は文武に秀で、実家より格上の家に婿入りしたのですが、息子を設けたとたん離縁され、妻子と別れて出戻りというかわいそうな境遇です。実家でも兄嫁に邪魔にされ、そばを食う小遣いにも事欠く始末です。ところがある日河原にころがっていた祠で手を合わせて拝んだことから、貧乏神、疫病神にとりつかれます。貧乏神、疫病神はなんとか「宿替え」により切り抜けるのです... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/07/15 17:22
屋烏(乙川優三郎著、講談社文庫)
屋烏(乙川優三郎著、講談社文庫) 本の題名は「おくう」と読むそうですが、大辞林によると「屋根の上にとまったカラス」という意味です。乙川さんの5つの短編からなる時代小説です。表題作は両親が早く亡くなり、兄弟の面倒を見て一人前にさせた揺枝(ゆえ)は嫁に行き遅れてしまいますが、ある時近所の山中で宮田与四郎という武士に出会います。この与四郎は顔に大きな刀傷がありますが、これは揺枝の父親の味方として戦ったときに負ったものです。与四郎は藩でも乱暴者として有名でしたが、実は「自ら御家の屋烏と化して」家老を守っていたことがわかり、やがて二人は結... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 3 / コメント 0

2007/03/07 15:27
大川わたり(山本一力著、祥伝社文庫)
大川わたり(山本一力著、祥伝社文庫) 「あかね雲」で直木賞をとられた山本さんが1994年に書かれた最初の長編とのことです。この作品はある文学賞の最終選考には残りましたが、惜しくも受賞は逃したとのことです。その後、編集者と手直しをして現在の作品になっているとのことですが、江戸情緒にあふれた傑作ではないでしょうか。主人公は腕のいい大工職人であった銀次です。この男、まじめな苦労人ですが、博打に手を染め、友達の職人まで引き釣りこみ一家離散に追い込んでしまいます。銀次も20両という借金を背負い込みましたが、地獄から抜け出そうと親分の猪之助と掛... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/02/17 15:58
風林火山 (井上靖著、新潮文庫)
先月から始まったNHK大河ドラマの原作です。もっとも第11回までは原作にはなくオリジナル脚本とのことですから、先週観た場面は原作にはありません。この小説の主人公は武田信玄ではなく山本勘助という武田信玄の軍師です。勘助は小兵で色は黒く、眼がすがめで、しかもびっこと風采のあがらぬ男でしたが、武田信玄の信頼は絶大なものがあります。戦国の世、戦に明け暮れていたわけですが、その合間に武田信玄は女性が好きだったようで、知らぬ間に側室をつくり、勘助は心ならずも側室どうしの争いに巻き込まれてしまいます。 そし... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/02/01 23:11
花のあと(藤沢周平著、文春文庫)
「『花のあと』 藤沢周平」について 全8篇からなる短編集ですが、いずれも心に残ります。町人ものは「鬼ごっこ」「寒い日」「疑惑」「冬の日」の4篇ですが、姑との折り合いが悪く、家を出て行ったが、姑の病気を機に姑から頼られ、家に戻っていく「寒い日」、大店の娘から身をやつした幼馴染をヤクザものから助け、ささやかながら一緒に生活をしていく「冬の日」がしんみりとしたいい話です。武家ものは3篇ですが、表題作「花のあと−以登女お物語」の女剣士の凛々しさと風采の上がらぬ許婚の対照が愉快で、胸のつかえがとれるような... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/01/23 18:53
蜩 慶次郎縁側日記 (北原亞以子、新潮文庫著)
蜩 慶次郎縁側日記 (北原亞以子、新潮文庫著) 北原さんの作品を読んだのは初めてです。NHK金曜時代劇で高橋英樹主演で放映していたので、少し観たことはありましたが、あまり印象には残りませんでした。しかし、この小説は江戸情緒が丁寧に描かれていて大変印象に残る小説です。全部で12編からなる連作集です。慶次郎は隠居した元同心、息子の晃之助が後を継いでいる捕り物帖ですが、二人とも実は主人公ではなく、主人公は短編ごとに変わるのですが女性です。この時代小説が新鮮なのは女性の視点から書かれているからだろうと思います。最初の「綴じ蓋」は矢作という若者が地獄宿... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/01/14 18:27
ねこのばば(畠中惠著、新潮文庫)
ねこのばば(畠中惠著、新潮文庫) しゃばけシリーズ第三弾。前作「ぬしさま」に続いて、文庫になりましたのでさっそく読んでみました。5つの短編からなる連作集です。最初の「茶巾たまご」は貧乏神の金次のキャラクターがなかなかです。表題作「ねこのばば」は「しゃばけ」にも登場した妖封じで有名な坊主寛朝に捕まった猫又を助けに行く推理物です。「産土」は若だんなの手代で実は犬神という妖である佐助の昔話ですが、若だんなが妖に取り付かれて死んでしまう、と思ったら…というお話です。5つのなかでは、最も「ファンタジー時代小説」らしい作品でしょう。どの作品... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2006/12/27 22:53
時雨みち(藤沢周平著、新潮文庫)
時雨みち(藤沢周平著、新潮文庫) 1981年に刊行された江戸市井もの短編集。全11編のなかでは、最初の夫に死に別れ、2番目の夫には離縁された不幸な武家の娘が回り道をしながらもようやく幸せをつかむという「山桜」、小さい頃に人攫いにさらわれ、貧乏のなかで育ち、ようやく職人の女房になった。実は金持ちの商人の娘であったことがわかったが、職人の女房として生きていくという「夜の道」が好きな作品です。他の短編は本当に人生の悲哀を感じますし、やりきれない気持ちにもなるのですが、この2つの短編は哀愁ただようなかにも、ほのかな希望が見え、著者の人間... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2006/12/03 22:46
ぬしさまへ(畠中 恵著、新潮文庫)
ぬしさまへ(畠中 恵著、新潮文庫) 「しゃばけ」シリーズの第2作目です。「しゃばけ」は長編でしたが、「ぬしさまへ」は主人公はもちろん同じですが短編集です。時は江戸時代、場所はお江戸日本橋、主人公は大きな廻船問屋の若旦那「一太郎」。この一太郎は17歳になりますが病弱で、親から甘やかされて育てられています。そして、なんと仁吉、佐助という妖怪(あやかし)に身の回りの世話をしてもらっている。どうしようもない息子ではあるが、なぜか頭脳明晰、妖の力を借りて難事件を解決していくというお話です。時代物ファンタジーというようなジャンルに入るのでしょ... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

2006/04/20 23:22

トップへ | みんなの「時代小説」ブログ

本のダイアリー 時代小説のテーマ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる