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みんなの「大衆小説」ブログ

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中原の虹 第4巻(浅田次郎著、講談社)
中原の虹 第4巻(浅田次郎著、講談社) 中原の虹、全4巻の完結篇ですが、張作霖率いる馬賊は「超過長城」、万里の長城を越えて中原に向け突進していく場面で終わります。歴史上有名な爆破事件も起こりませんので、尻切れとんぼの感が残ります。もちろん、小説ですから歴史上の事実から離れても構わないとは思いますが、離れすぎではないでしょうか。ただし、新聞報道ではどうも続編があるようですので、続編で爆破事件なのかもしれませんが。最終回らしく「蒼穹の昴」の主人公李春雲と李春雷の兄弟が再会します。そしてクライマックスは梁文秀とその妻であり、二人の兄弟の妹で... ...続きを見る

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2008/01/20 17:56
対岸の彼女(角田光代著、文春文庫)
対岸の彼女(角田光代著、文春文庫) 角田さんの直木賞受賞作品です。角田さんの作品を読んだのは「空中庭園」に続いて2作目ですが、その本の解説に「対岸の彼女」のほうが明るい作品であると書いてありましたので、文庫本になったのを機に読んでみました。主人公は零細旅行会社の女社長葵と主婦小夜子の二人ですが、現在と葵の高校時代が交互に行きつ戻りつ話は展開し、高校時代の葵の親友ナナコももう一人の主人公と言ってもよいでしょう。「空中庭園」を読んだ時にも感じたのですが、この作品も読むとなぜか不安になるのです。小夜子が泣き叫ぶ子供を保育園に預けて働きに... ...続きを見る

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2007/12/11 23:09
蒼龍(山本一力著、文春文庫)
蒼龍(山本一力著、文春文庫) 5つの短編からなる作品集です。腕のいい大工職人から、引き抜かれ大店の手代になる「のぼりうなぎ」は、長編「大川わたり」の原型でしょうか。灘の下り酒問屋、稲取屋の親子の葛藤を描く「節分かれ」、武家の厳しいしきたりに反発する町人出身の妻と夫のやりとりを書いた「菜の花かんざし」、大名行列を巡る藩の争いを描いた「長い串」そして表題作「蒼龍」はオール読物新人賞に輝き作者が作家の道を歩むことになった一作とのことです。どの作品も非常におもしろく、完成度も高い作品かと思います。山本氏は最近はしばしばテレビにも出ま... ...続きを見る

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2007/09/17 16:09
中原の虹 第三巻(浅田次郎著、講談社)
中原の虹 第三巻(浅田次郎著、講談社) 第二巻で西太后が死んだあと、第三巻では清の滅亡が描かれます。生まれ故郷に隠居していた袁世凱が北京に呼び戻され復活しますが、北京以外は既に中華民国の勢力下にあり、東北(満州)は張作霖が実質的に支配しています。西太后が指名した最後の皇帝溥儀は大総管李春児に守られてきましたが、中華民国の退位の条件を応諾し、終に清は滅亡しました。張作霖は王永江という清の官僚上がりの参謀を得て更に勢力を増し、その勢力圏は満州にとどまらず長城を超える勢いです。第四巻ではこの作品の主人公張作霖の最後が描かれるのでしょう。 ...続きを見る

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2007/09/15 23:20
憑神(浅田次郎著、新潮文庫)
憑神(浅田次郎著、新潮文庫) 妻夫木聡主演で映画封切りされたばかりです。映画は観ていませんが、まずは本を読んでみました。主人公は別所彦四郎という旗本御徒士組の次男坊、時代は幕末です。彦四郎は文武に秀で、実家より格上の家に婿入りしたのですが、息子を設けたとたん離縁され、妻子と別れて出戻りというかわいそうな境遇です。実家でも兄嫁に邪魔にされ、そばを食う小遣いにも事欠く始末です。ところがある日河原にころがっていた祠で手を合わせて拝んだことから、貧乏神、疫病神にとりつかれます。貧乏神、疫病神はなんとか「宿替え」により切り抜けるのです... ...続きを見る

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2007/07/15 17:22
鹿男あをによし(万城目学著、幻冬舎刊)
鹿男あをによし(万城目学著、幻冬舎刊) 「鴨川ホルモー」で一躍名をはせた万城目氏の第2作。前作の舞台は京都でしたが、今回は奈良。28歳の主人公は大学院院生であったが、ある日教授から「君は神経衰弱だから外の空気を吸いに」2学期だけ奈良の私立女子高に教えに行くよう命じられる。授業初日、遅刻してきた堀田という生徒に「なぜ遅刻した」と聞くと、「マイシカに乗っていて、おまわりさんに駐禁の切符を切られました」と言い訳します。「マイシカ?」とさらに聞くと「そうです。自分の鹿です。奈良の人間は、鹿に乗るのです」と答えます。「ば、馬鹿を言え」とどなりま... ...続きを見る

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2007/07/03 15:27
珍妃の井戸(浅田次郎著、講談社刊)
珍妃とは清の第11代皇帝光緒帝が愛した側室です。義和団事件の最中、外国軍隊が紫禁城に攻め込んできた混乱のなかで、珍妃は紫禁城の北東隅にある井戸に頭から投げ込まれて命を落とします。珍妃を殺した犯人は誰か、英国、ドイツ、ロシア、日本の代表が帝政を維持するという共通の目的のために協力して、その時現場にいた関係者を尋問しながら犯人探しをします。ところが、証言はどれも違っており、皆がうそをついていることに、最後には紫禁城のそばにある湖のなかの島に幽閉されている光緒帝に聞きにいくことになりますが、事実は解明... ...続きを見る

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2007/04/28 14:39
鴨川ホルモー(万城目学著、産業編集センター刊)
鴨川ホルモー(万城目学著、産業編集センター刊) 何ともユニークな本である。著者は万城目氏は1976年生まれ、京大法学部卒、本書で作家デビューとある。「みなさんはホルモーという言葉をご存じか。そうホルモー。いえいえ、ホルモンではなくホルモー。」という紹介から始まります。主人公安倍は京大に入学し、葵祭りでエクストラのバイトをやっていたところ、サークルから勧誘を受けます。その名も「京大青竜会」というおかしな名前のサークルで、とりあえず友達高村と新入生歓迎コンパに出かけてみます。そこで早良京子という美人と出会い一目ぼれ、このおかしなサークルに参加する... ...続きを見る

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2007/04/08 22:57
シェエラザード(浅田次郎著、講談社文庫)
シェエラザード(浅田次郎著、講談社文庫) 昭和20年4月、太平洋戦争の最中、台湾沖で2000名以上の民間人と2兆円とも言われる金塊を積み込んだ弥勒丸が米国潜水艦に撃沈されました。物語は台湾総統の密使と自称する「宗」という老人が軽部順一という金融業者を突然訪れ、弥勒丸を引き揚げる資金として100億円を貸せと要求する場面から始まります。金融業者といっても暴力団をバックとした業者なのですが、この老人はそれもわかったうえで「かかわりたくなければ、このままお引取りになってもかまいません。詳細の説明はしておりませんから、あなたがたの口を封ずる必要は... ...続きを見る

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2007/04/01 09:27
ラッフルズホテル(村上龍著、集英社文庫)
ラッフルズホテル(村上龍著、集英社文庫) 村上龍の「ラッフルズホテル」という映画がありましたので、原作を読んでみようと思い立ち、読んでみましたら映画のほうが原作でした。この小説は映画を小説したものとのことです。狩谷俊道という元戦場カメラマンはニューヨークのプラザホテルで日本から本間萌子という女優の電話を受けます。その女優は翌日日本からニューヨークにやってきて写真を撮ってくれと頼み、そこから物語は始まります。二人は愛し合うようになるわけですが、萌子は自由奔放で、狩谷は振り回され、彼はシンガポールへ行ってしまいます。萌子は彼を追いかけラッフ... ...続きを見る

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2007/03/17 22:54
屋烏(乙川優三郎著、講談社文庫)
屋烏(乙川優三郎著、講談社文庫) 本の題名は「おくう」と読むそうですが、大辞林によると「屋根の上にとまったカラス」という意味です。乙川さんの5つの短編からなる時代小説です。表題作は両親が早く亡くなり、兄弟の面倒を見て一人前にさせた揺枝(ゆえ)は嫁に行き遅れてしまいますが、ある時近所の山中で宮田与四郎という武士に出会います。この与四郎は顔に大きな刀傷がありますが、これは揺枝の父親の味方として戦ったときに負ったものです。与四郎は藩でも乱暴者として有名でしたが、実は「自ら御家の屋烏と化して」家老を守っていたことがわかり、やがて二人は結... ...続きを見る

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2007/03/07 15:27
大川わたり(山本一力著、祥伝社文庫)
大川わたり(山本一力著、祥伝社文庫) 「あかね雲」で直木賞をとられた山本さんが1994年に書かれた最初の長編とのことです。この作品はある文学賞の最終選考には残りましたが、惜しくも受賞は逃したとのことです。その後、編集者と手直しをして現在の作品になっているとのことですが、江戸情緒にあふれた傑作ではないでしょうか。主人公は腕のいい大工職人であった銀次です。この男、まじめな苦労人ですが、博打に手を染め、友達の職人まで引き釣りこみ一家離散に追い込んでしまいます。銀次も20両という借金を背負い込みましたが、地獄から抜け出そうと親分の猪之助と掛... ...続きを見る

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2007/02/17 15:58
太陽の塔(森見登美彦著、新潮文庫)
太陽の塔(森見登美彦著、新潮文庫) 著者は京大農学部大学院出身で本著で日本ファンタジーノベル大賞を受賞されたとのことです。ファンタジーと呼べるような場面はあるのですが、ほとんどは京大生の男4人組のユーモア青春小説です。主人公は農学部の休学中の5回生、某体育会系サークルに所属していましたが、今は寿司屋のアルバイトに勢を出しています。この人物水尾さんというサークルの後輩とつきあっていたが、あえなく振られました。それからというもの、「水尾さん研究」と称してストーカーまがいのことをやっています。ある日、水尾さんのアパートの前で彼女を待って... ...続きを見る

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2007/02/10 12:45
風林火山 (井上靖著、新潮文庫)
先月から始まったNHK大河ドラマの原作です。もっとも第11回までは原作にはなくオリジナル脚本とのことですから、先週観た場面は原作にはありません。この小説の主人公は武田信玄ではなく山本勘助という武田信玄の軍師です。勘助は小兵で色は黒く、眼がすがめで、しかもびっこと風采のあがらぬ男でしたが、武田信玄の信頼は絶大なものがあります。戦国の世、戦に明け暮れていたわけですが、その合間に武田信玄は女性が好きだったようで、知らぬ間に側室をつくり、勘助は心ならずも側室どうしの争いに巻き込まれてしまいます。 そし... ...続きを見る

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2007/02/01 23:11
中原の虹 一・二巻(浅田次郎著、講談社)
中原の虹 一・二巻(浅田次郎著、講談社) 「蒼穹の昴」を読み終わったら、丁度タイミングよく「中原の虹」が刊行されましたので、早速読んでみました。第一巻の主人公は軍閥の張作霖です。この人物は「満州某重大事件」で日本史でも有名な人物ですが、体の大きな豪傑ではなく、背が低くしかも色白、しかし非常に頭がよく満州の荒くれ男を率いていたようです。彼の息子、張学良もでてきます。息子は二代目ですから坊ちゃんで、軍人より学者が向いているような性格です。この息子も後日「国共合作」を仲介し、歴史に残る働きをすることになります。読み始めましたが、「蒼穹の昴」の... ...続きを見る

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2007/02/01 00:13
花のあと(藤沢周平著、文春文庫)
「『花のあと』 藤沢周平」について 全8篇からなる短編集ですが、いずれも心に残ります。町人ものは「鬼ごっこ」「寒い日」「疑惑」「冬の日」の4篇ですが、姑との折り合いが悪く、家を出て行ったが、姑の病気を機に姑から頼られ、家に戻っていく「寒い日」、大店の娘から身をやつした幼馴染をヤクザものから助け、ささやかながら一緒に生活をしていく「冬の日」がしんみりとしたいい話です。武家ものは3篇ですが、表題作「花のあと−以登女お物語」の女剣士の凛々しさと風采の上がらぬ許婚の対照が愉快で、胸のつかえがとれるような... ...続きを見る

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2007/01/23 18:53
ねこのばば(畠中惠著、新潮文庫)
ねこのばば(畠中惠著、新潮文庫) しゃばけシリーズ第三弾。前作「ぬしさま」に続いて、文庫になりましたのでさっそく読んでみました。5つの短編からなる連作集です。最初の「茶巾たまご」は貧乏神の金次のキャラクターがなかなかです。表題作「ねこのばば」は「しゃばけ」にも登場した妖封じで有名な坊主寛朝に捕まった猫又を助けに行く推理物です。「産土」は若だんなの手代で実は犬神という妖である佐助の昔話ですが、若だんなが妖に取り付かれて死んでしまう、と思ったら…というお話です。5つのなかでは、最も「ファンタジー時代小説」らしい作品でしょう。どの作品... ...続きを見る

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2006/12/27 22:53
東京湾景(吉田修一著、新潮文庫)
東京湾景(吉田修一著、新潮文庫) 吉田修一氏の作品を読んだのは芥川賞を受賞した「パークライフ」以来です。舞台はお台場、天王洲アイルと東京のシティ・ライフを感じさせるような場所です。主人公は品川埠頭の倉庫で荷物の揚げ降ろしという肉体労働に従事している亮介です。その彼が出会い系メールで涼子と名乗る女性と羽田空港で会います。亮介はこの女性に惹かれていきますが、なかなか心は通い合いません。涼子というのは偽名で本名は美緒、お台場にある石油会社の広報部で働く大学でのキャリア・ウーマンです。あまり共通点のないような二人が、ある出来事から強烈に... ...続きを見る

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2006/12/16 22:50
時雨みち(藤沢周平著、新潮文庫)
時雨みち(藤沢周平著、新潮文庫) 1981年に刊行された江戸市井もの短編集。全11編のなかでは、最初の夫に死に別れ、2番目の夫には離縁された不幸な武家の娘が回り道をしながらもようやく幸せをつかむという「山桜」、小さい頃に人攫いにさらわれ、貧乏のなかで育ち、ようやく職人の女房になった。実は金持ちの商人の娘であったことがわかったが、職人の女房として生きていくという「夜の道」が好きな作品です。他の短編は本当に人生の悲哀を感じますし、やりきれない気持ちにもなるのですが、この2つの短編は哀愁ただようなかにも、ほのかな希望が見え、著者の人間... ...続きを見る

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2006/12/03 22:46
蒼穹の昴 全4巻(浅田次郎著、講談社文庫)
蒼穹の昴 全4巻(浅田次郎著、講談社文庫) 浅田次郎さんの小説は初めて読みましたが、この小説はおもしろい。舞台は中国の清朝末期、第十一代皇帝光緒帝はいたが、西太后が実権を握っていた時代です。河北省で貧しく糞拾いで生計を立てていた李春児と地元の名家梁家の次男文秀がこの物語の主人公です。文秀は親からは期待されていませんでしたが、科挙の試験を受けるような秀才です。科挙は中国独特の官僚登用のための国家試験ですが、大変難しい試験で文秀がこの試験を受ける様子が前半のひとつの山場です。文秀は制限時間内にはとてもできないと思いましたが、隣の部屋にいた老人... ...続きを見る

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2006/11/26 17:56
空中庭園(角田光代著、文春文庫)
空中庭園(角田光代著、文春文庫) 空中庭園といえば古代バビロンにあったという世界七大不思議のひとつということで題名に惹かれて読んでみました。京橋家は夫婦、子供二人で団地に住んでいるが、妻の方針で家庭では「何事も包み隠さず」ということでやっています。しかし、実際はみな秘密を持って生活しています。6つの短編からなる連作集ですが、それぞれの短編が異なった人物の視点から書かれているところはおもしろい。最初の「ラブリー・フォーム」は娘のマナ、「空中庭園」は妻の絵里子という具合です。そして、各短編ともになぜか非常に重く暗いのです。この小説の... ...続きを見る

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2006/10/22 16:08
春秋山伏記(藤沢周平著、新潮文庫)
藤沢さんの昭和53年の作品。氏の故郷山形県荘内地方は出羽羽黒山の麓であり、子供の頃から山伏を見ていたのであろう。山伏の宗教は仏教だろうか、神道だろうか、がよくわからない。山伏の主人公大鷲坊というからには坊主のようにも思え、般若心経を唱えるというから仏教のようにも思えるが、神社に住むという。どうも神仏混交の山岳宗教というもののようだ。ともあれ山伏を主人公としたこの作品は異色であるが、荘内地方の方言を使い、味のあるおもしろい作品となっている。5つの短編からなる連作集である。最初の「験試し」で「おとし... ...続きを見る

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2006/10/15 08:50
東京物語(奥田 英朗著、集英社文庫)
東京物語(奥田 英朗著、集英社文庫) 主人公田村久雄が名古屋から親元を離れて東京の予備校に通うため上京します。そこから彼の東京物語がはじまります。時は1978年4月、後楽園球場(現東京ドーム)ではキャンディーズの解散コンサートが行われています。初めて地方都市から東京に出てきて、東京の巨大さに驚き、緊張の中で一人の生活を始める様子が瑞々しく描かれています。彼は翌年駿河台にある大学に入学するが、おやじの会社が倒産してしまったことから中退し、社会人となり小さな広告会社でコピー・ライターとして仕事をします。1980年のジョン・レノンの暗殺、... ...続きを見る

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2006/08/05 15:22
きよしこ(重松 清著、新潮文庫)
きよしこ(重松 清著、新潮文庫) 重松清さんは直木賞をとったころから注目していましたが、初めて読んでみました。小学1年生から大学受験までの著者の自叙伝といったような作品ではないでしょうか。主人公はどもりに悩み、さらに父親の仕事の関係で小学校で5回も転校しながらも成長していきます。ある時は友達に笑われ、先生にもしかられ、ある時は友達に励まされ、どもりを克服できないまでも障害に負けない強い気持ちをもっていきます。高校は地元の進学校Y高(山口高校)に進学、大学はY大(山口大学)も考えますが、どうしても東京へ行きたいと父親に頼み、そんな... ...続きを見る

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2006/06/25 13:34
超音速漂流(ネルソン・デミル、トマス・ブロック共著、村上博基訳、文春文庫)
超音速漂流(ネルソン・デミル、トマス・ブロック共著、村上博基訳、文春文庫) 友人N君がおもしろくなかったら生ビールをおごってもいい、と言うほど絶賛していましたので読んでみました。亜宇宙を飛ぶ超音速旅客機ストラトンが300人以上の乗客を乗せサンフランシスコから東京に向かってフライトをしておりましたが、米国海軍が秘密裡に行っていたミサイル実験で誤射されてしまいます。機体には大きな穴が開き、亜宇宙を飛んでいたため、急激な減圧がおこりほとんどの乗客は脳障害をおこしゾンビのような状態になってしまいます。かろうじてアマチュア・パイロットのジョン・ベリーが操縦桿を握り、帰還しようと試... ...続きを見る

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2006/06/15 22:36
町長選挙(奥田英朗著、文藝春秋)
町長選挙(奥田英朗著、文藝春秋) 精神科医伊良部シリーズの最新作です。前作「空中ブランコ」ですっかり伊良部の強烈なキャラクターにはまり、読んでみました。今回も伊良部の「いらっしゃーい」という甲高い声で診察は始まります。ナベマンなるプロ野球オーナーが患者の「オーナー」(モデルはなべつね)、アンポンマンなるIT企業社長が患者の「アンポンマン」(モデルはホリエモン)、白木カオルなる女優が患者の「カリスマ稼業」(モデルは黒木瞳)、それから表題作である千寿島なる離れ小島の診療所医師として伊良部が2ヶ月赴任して、札びら飛び交う町長選挙に巻き... ...続きを見る

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2006/06/11 23:30
空中ブランコ(奥田英朗著、文藝春秋刊)
空中ブランコ(奥田英朗著、文藝春秋刊) NHK BSの週刊ブックレビューで取り上げられ、おもしろいと激賞されていましたので、遅ればせながら読んでみました。第131回直木賞受賞作品(平成16年度)です。精神科医 伊良部一郎と彼を訪れる患者との話なのだけれどまさに抱腹絶倒の話が満載です。まず伊良部という医者は体重100キロを超えるカバのような風貌で、なにかというと看護婦に注射をさせてよろこんでいるような変人です。彼のもとに空中ブランコで突然腰が引け飛び移れなくなってしまったサーカス団員(表題作)、とがったものは「はし」でも怖くなってしまっ... ...続きを見る

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2006/06/04 12:22

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