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zoom RSS シェエラザード(浅田次郎著、講談社文庫)

<<   作成日時 : 2007/04/01 09:27   >>

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昭和20年4月、太平洋戦争の最中、台湾沖で2000名以上の民間人と2兆円とも言われる金塊を積み込んだ弥勒丸が米国潜水艦に撃沈されました。物語は台湾総統の密使と自称する「宗」という老人が軽部順一という金融業者を突然訪れ、弥勒丸を引き揚げる資金として100億円を貸せと要求する場面から始まります。金融業者といっても暴力団をバックとした業者なのですが、この老人はそれもわかったうえで「かかわりたくなければ、このままお引取りになってもかまいません。詳細の説明はしておりませんから、あなたがたの口を封ずる必要はありません。」と脅します。金融業者以外にも政治家、商社にも同時に依頼して、検討してもらっていると話します。軽部は暴力団の舎弟日比野とどうしようか考えますが、とにかく弥勒丸の情報を集めようと昔の恋人の女性新聞記者に頼みます。この3人が弥勒丸の生き残りの人に会い、話を聞きこの物語は進んでいくのですが、当時の船内の様子もリアルに描かれ、浅田氏お得意の現在と過去を行きつ戻りつする手法は、ごく自然に感じられます。彼らは弥勒丸を引き揚げることができるのでしょうか。この物語は実際にあった「阿波丸沈没事件」をモデルとしており戦争の歴史を実感します。浅田氏はいろいろな分野の小説を書かれているようですが、「蒼穹の昴」といい歴史を題材とした物語にはただならぬものを感じます。次は「珍妃の井戸」を読んでみたいと思っています。しばらくは浅田次郎のヤミツキになりそうです。
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