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zoom RSS 細雪 上・中・下巻(谷崎潤一郎著、新潮文庫)

<<   作成日時 : 2006/09/03 11:45   >>

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大阪商人として栄華を誇り、没落してきたとはいえ、まだまだ裕福な蒔岡家の4姉妹を中心とした話です。時代は昭和11年から16年ぐらいですので、そろそろ戦争の暗い影が漂ってきます。長女鶴子は銀行員の辰雄を婿にとり、途中からは大阪から東京に夫の転勤で引っ越します。次女幸子も貞之助を婿にとり芦屋に住んでいますが、そこに三女雪子、四女妙子が一緒に住んでいます。話の中心は引っ込み思案でいかにもお嬢さんと言う感じの雪子の見合いが中心ですが、そこに対照的に自由奔放な「こいさん」である妙子が絡んで物語は進んでいきます。雪子は何回も見合いをするのですが、プライドが高くて断ってしまったり、性格がおとなしいことからまとまらず、30も半ばの歳になってしまったというような展開ですので、特に上巻は退屈です。途中で読むのを止めようと何回も思いましたが、人物の描写がきめ細かく次第に愛着が湧いてきて、芦屋の洪水でこいさんが板倉に助け出されるあたりからは一気に読めました。最後は雪子の結婚も決まり、姉妹もそれぞれの道を歩み始めるわけですが、なぜか唐突に物語は終わってしまいます。まるで、続編を書くことを想定したかのようですが、以後続編が書かれることはありませんでした。谷崎潤一郎は東京生まれですから、関西弁はネイティブではないと思いますが、関西弁の会話がいかにも芦屋の上流階級の雰囲気を醸し出し、読後もしばらくは頭から離れませんでした。ちなみに市川昆監督の映画では鶴子が岸恵子、幸子が佐久間良子、雪子が吉永小百合、妙子が古手川祐子でした。
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